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密林鎮守府とは?~Back Story~

「艦娘に生える毛が見たかった。」


誰かがそう言った。
軽巡洋艦に生える新緑の若さに似た、
戦艦に生える雄々しくも可憐なる、
深き海に強く生きる陰毛が、見たかったのだと。

 

遠く、茜色の水平線から轟音がこだまする。

夕日ではないその色は、戦いの色。

激しく燃える生命の色。

 

遙かを見つめる瞳に炎を宿しながら告げる。

 

それは、今は無理かもしれない。

それは、明日も無理かもしれない。

だが、いつか、かならず、絶対、その時が来ると誓える。


「見たいなら創る、それが私達でしょう?」

-あの時と同じ言葉を胸に秘め、私たちは海原を往く。

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